驚異の美しさで迫る宇宙観測のフロンティア。NASAの天体画像が並ぶ「138億光年 宇宙の旅」をチェック

NASAの画像を中心に、驚異的な天体写真を選りすぐって紹介する展覧会「138億光年 宇宙の旅」が、東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催されている。会期は1月24日まで。

「南天の回転花火銀河」とも呼ばれる棒渦巻銀河M83 の中心付近 ハッブル宇宙望遠鏡による観測 NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScl/AURA)

 創立から60年あまり、宇宙開発や天体観測に偉大な功績を残してきたNASA(アメリカ航空宇宙局)。現在、東京都写真美術館では、NASAの画像を中心に観測衛星や惑星探査機、宇宙望遠鏡などがとらえた驚異的な天体写真を選りすぐって紹介する展覧会「138億光年 宇宙の旅」が開催されている(〜1月24日)。

 本展では、太陽系から銀河系内の星雲や星団、そしてその先にある無数の銀河や銀河団など、多様な天体の姿を大型の高品位銀塩写真プリントで展示。加えて、すばる望遠鏡、アルマ望遠鏡など国立天文台関連の大型望遠鏡による観測成果の一部を美しい画像のコーナー展示もある。

 2020年は、本展で紹介するハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げ30周年を迎え、そのほか火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターの打ち上げ15周年など、宇宙科学の記念すべき年。サイエンスでありながらアートのように見る者を魅了する画像の数々から、宇宙の謎や神秘を紐解く人間の英知や科学技術発展の素晴らしさを体感できる機会だ。

木星の南半球の嵐と雲 木星探査機ジュノーによる観測 NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
太陽観測衛星SDOがとらえたプロミネンス NASA's Goddard Space Flight Center/SDO
超新星爆発の残骸 網状星雲の一部のクローズアップ ハッブル宇宙望遠鏡による観測 NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

編集部

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