イラストレーター・和田誠による『週刊文春』の全表紙を収録。作品集の刊行を記念する原画展が渋谷パルコで開催

イラストレーター・和田誠が40年以上にわたって描き続けた『週刊文春』の全表紙を収録した作品集『表紙はうたう 完全版』。その刊行を記念して、渋谷パルコの「ほぼ日曜日」で原画展「和田誠さんと。」が開催される。会期は10月22日〜11月15日。

和田誠による『週刊文春』の表紙

 和田誠は1936年生まれ。星新一の著作の挿絵や、たばこ「ハイライト」のパッケージデザインで知られる。グラフィックデザインやイラストレーションに加え、映画『麻雀放浪記』『快盗ルビイ』の監督など幅広い仕事を手がけ、受賞多数。2019年10月に惜しまれながらこの世を去った。

 和田は1977年の紙面リニューアルから40年にわたって『週刊文春』の表紙を描き続けてきた。2017年の第2000号まで続き、いまも毎週「アンコール」として和田の絵が表紙を飾っている。今回、その全表紙を収録した作品集『表紙はうたう 完全版』の刊行を記念する原画展「和田誠さんと。」が、渋谷パルコの「ほぼ日曜日」で開催される。会期は10月22日~11月15日。

『表紙はうたう』

 本展では、貴重な原画から厳選して約40点以上を展示し、最新の『週刊文春』の原画も週替わりで紹介する。また、三谷幸喜、清水ミチコ、夢眠ねむ、糸井重里の4人が「わたしの好きな表紙」を3つずつセレクト。その理由と、和田への思いをつづったコメントをあわせて見ることができる。

 加えて、筆記具などアトリエの私物も展示するほか、映画、音楽、演劇、本など、和田の代表作をポスターや原画で振り返る。和田が装丁を担当した書籍は700を超え、手書きのタイトル文字やイラストレーション、立体、写真、抽象的なパターンからは、多彩な表現手法を垣間見ることができるだろう。

星新一『きまぐれロボット』の装丁
アトリエの様子

編集部

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