菅木志雄の個展が東京画廊で開催。過去のインスタレーションを3期に分けて再展示

「もの派」を代表するアーティスト・菅木志雄の個展が、銀座の東京画廊+BTAPで開催されている。菅は、同ギャラリーにおいて1976年から計16回の個展を開催。本展では、菅が過去に同ギャラリーで制作したインスタレーション作品を3期に分けて再展示する。会期は9月7日~14日、21日~10月5日、12日~19日。

菅木志雄 大地の育成 2000 サイズ可変 Photo by Tsuyoshi Satoh

 「もの派」を代表するアーティスト・菅木志雄の個展が、銀座の東京画廊+BTAPで開催されている。菅にとって、同ギャラリーでの個展は1976年以来16回目。本展では、菅が過去に同ギャラリーで制作したインスタレーション作品を、3期に分けて展示する。会期は9月7日~14日、21日~10月5日、12日~19日。

 菅は44年岩手県盛岡市生まれ。68年に多摩美術大学絵画学科を卒業後、ミラノのピレリ・ハンガー・ビコッカやニューヨークのDia Chelsea、東京都現代美術館、横浜美術館、広島市現代美術館など、国内外で数多くの個展を開催してきた。その作品は、ポンピドゥ・センターやテート・モダン、ダラス美術館、グッゲンハイム・アブダビなど世界各地の美術館に収蔵されている。

 木、金属、石、コンクリート、ビニールなどの自然物や人工素材を、加工せずに空間に配置することで生み出される光景を「状況(景)」と呼ぶ菅。とくにスケールの大きいインスタレーション作品においては、異なる素材同士を大胆に組み合わせることで、物質とそれを取り巻く空間の関係性を現出させる。

 本展では、過去作品を再展示。空間と作品との相互の関係を再びつくり出すという大規模な試みを見せている。

菅木志雄 《空間》を敷く 1996

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