「廃業を目指すデザイン」とは? ATELIER MUJI GINZAが世界初のプラスチック・フィッシング会社の取り組みを紹介

環境の世紀とも呼ばれる21世紀、各地で深刻化するのが廃棄物問題。これを解決し、今後の「廃業」を目指す取り組みを紹介する展覧会「廃業を目指すデザイン」が、ATELIER MUJI GINZA Gallery 2で開催される。会期は9月27日〜12月15日。

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 「環境の世紀」とも呼ばれる21世紀、早い解決が求められるのが廃棄物問題の深刻化。日常生活からエネルギー生産まであらゆる場所で進行するこの問題に対して、現在世界中で様々な取り組みがなされている。

 こうした問題をデザインの観点から検討し、具体的な取り組みを紹介する「廃業を目指すデザイン」展が、無印良品 銀座のATELIER MUJI GINZA Gallery 2で開催される。会期は9月27日~12月15日。

 今回ATELIER MUJI GINZAがピックアップするのは、オランダ・アムステルダムを拠点とする世界初のプラスチック・フィッシング会社「プラスチック・ホエール」。マリウス・スミットが2011年にスタートした同社は、「集める」「創る」「教育する」の3つを柱に活動してきた。

 彼らはアムステルダムの運河で、水面に浮かぶ廃棄物を乗客が釣り上げる有料のボートツアーを日々開催。そこで集められたリサイクルプラスチックから、ボートや家具などのプロダクトを生産する。最終的には世界中の水辺から廃棄物を回収して新たな価値をつくり出し、「廃業」することを目指すという。

 あるひとりの市民のアイデアに始まり、誰でも楽しみながら参加できる課題解決として世界に広まったプラスチック・フィッシングの活動。本展では、社会に働きかけるデザインの新たな可能性を見ることができるだろう。 

編集部

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