中原昌也は1970年東京生まれ。80年代より音楽活動をスタートし、これまで「暴力温泉芸者」や「Hair Stylistics」の名義で、ノイズミュージシャンとして国内外でライブを行ってきた。
また小説家でもある中原は、2001年、初の長編小説『あらゆる場所に花束が……』で三島由紀夫賞、06年『名もなき孤児たちの墓』で野間文芸新人賞、08年には『中原昌也 作業日誌』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。映画評論家としても多数の寄稿を行う。
そのいっぽうで、ポルノ雑誌などから切り抜かれたイメージを組み合わせてつくるコラージュ作品をはじめ、ドローイングやペインティングを手がけるなど、近年はアーティスト活動も精力的に展開している。
Sprout Curationでは初個展となる本展では、ペインティングを中心とした新作の平面作品を展示。また、会場限定で入手できるレコードも並ぶという、「Hair Stylistics」ファンにも注目の展覧会となっている。