迫鉄平は1988年大阪府生まれ。京都精華大学大学院で版画を学び、主に写真と映像を媒体とした作品を発表、写真の持つ特性・限界を考察しながら、「写真のようなもの」を用いて作品を手がけてきた。
2015年には「被写体の自然さがより引き出された決定的瞬間」をとらえるべく、スナップ写真を独特の間合いで映像化した作品《Made of Stone》で、キヤノン写真新世紀グランプリを審査員満場一致で受賞。またアーティストの加納俊輔、上田良(やや)とのアーティストユニット「THE COPY TRAVELERS」では、コピー機、スキャナーなどを用いて「複製」の可能性を探り、シルクスクリーンやZINEを手がけるなど、多彩な活動で注目されている。
2018年春に、京都から東京へと拠点を移した迫の上京後初個展となる「FLIM」。iPhoneや小さなカメラを携え、イメージと実在を往還する迫のプロセスを見ることができるシルクスクリーン作品などを発表する。