佐藤純也が個展で新作を発表。SNS中心の現代社会の中で、無個性な絵画の可能性を拓く

画家・佐藤純也が個展「1つ覚えて、8つ忘れる」で新作を発表する。新作は、SNS中心の現代社会への疑念を出発点として制作されたグレイッシュなもの。これまでカラフルな絵画を発表してきた佐藤の、新しい試みに注目が集まる。会場は東京・上目黒の青山目黒にて、会期は7月28日~8月25日。

佐藤純也 Harmony 2016-18

 佐藤純也は、1977年宮城県生まれの画家。2000年に多摩美術大学絵画学科油画専攻を卒業。現在は、神奈川県を拠点に制作活動を行っている。

 これまで、日本のみならずドイツ、アメリカ、イタリアなどでも数多くの個展を開催したほか、「Spring Fever」(駒込倉庫、2016)、「SUPER OPEN STUDIO」(2017)、「Light Through the Window」(HAGIWARA PROJECTS、2017)などのグループ展にも参加してきた。

 今回、東京・上目黒の青山目黒で開催される個展「1つ覚えて、8つ忘れる」では、SNS中心の現代社会への疑念を出発点として展開された新作絵画が展示される。いずれも、佐藤自身が通勤時間や休日の散歩などで目にした目立たない事象から抽出した些細な図像をもとに、グレイッシュな世界観で描かれたものだ。

 あえて特徴のない素材に無個性な表現方法で記憶を留めることを試みた新作群。これまで軽妙な色彩の作品を発表してきた佐藤の、画家としての新境地に期待したい。

佐藤純也 Odyssey 2015

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