サウンド・アーティストの大和田俊が、今年10月にオープンしたボルボのブランドコンセプトストア「ボルボ スタジオ青山」で、インスタレーション作品の展示を行う。また展示初日の12月5日には、オープニングアクトとして、大和田によるライブ・パフォーマンスが開催される。
1985年栃木県生まれの大和田は、音響と、生物としてのヒトの身体や知覚、環境との関わりに関心を持ちながら、電子音響作品やインスタレーションの制作を行っており、今月26日まで開催されている「不純物と免疫」展(トーキョーアーツアンドスペース本郷)にも参加している。
近年、石灰岩を酸で溶かし、その様子と音を拡声マイクを通して知覚することによって、自然世界に通底する長大な時間の流れを体感させる作品を制作している大和田。今回の展示では、スウェーデンの自然をコンセプトにした店内の空間と大和田の作品が化学反応を見せる。また、ライブパフォーマンスでは、当日限りの特別な照明と洗練された音の洪水により、幻想的な空間が展開される。
なお本展示は、『美術手帖』のプロデュースにより、「ボルボ スタジオ青山」を舞台として新進気鋭の作家の作品展示やイベントを行う「美術手帖×VOLVO ART PROJECT」の第2弾として開催。今後も多数の展示やイベントが予定されている。