観客に無理難題を問いかける
橋本聡が青山|目黒で個展開催

行為やテキストを使い、観客に問いかける作品を発表する橋本聡の個展「世界三大丸いもの:太陽、月、目」が、1月20日より青山|目黒で開催される。

橋本聡 自身に塗れ(黒) 2016(2011) カレースプレー感、指示書、来場者

 パフォーマンスや行為、あるいは指示書を設置して行動をうながすアプローチを通じて、観客を引き込む作品を数多く制作している橋本聡。ユーモアを交えて、ときに無理難題を含む指示や既存のボーダーを越境する行為によって、見る者に問いを投げかけている。

 これまでの主な個展に、2013年「私はレオナルド・ダ・ヴィンチでした。魂を売ります。天国を売ります。」(青山目黒)、10年「行けない、来てください」(ARCUS、茨城)、グループ展では16年に「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」(東京都現代美術館)に参加したことが記憶に新しい。

 本展は、2016年に参加したLISTE 21(スイス・バーゼル)での個展形式での展示「全てと他」と「転がる石、オリンピック、太陽、月、冷たい水」(TERATOTERA、東京)で発表した作品を軸に展開。立体やテキスト、パフォーマンスを含む数十点の作品で構成され、円グラフの形式を用いて世界の区分のありようを超越的に表した《円グラフ:全てと他》などを展示。また、会期中は複数のアクションやイベントも毎週開催される。

編集部

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