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2020.7.12

3つの美術館オープンから文化庁の芸術支援まで。今週のアートニュース

今週(7月6日〜11日)、国内外であった主なアートニュースをダイジェストでお届けします。

弘前れんが倉庫美術館より、奈良美智《A to Z Memorial Dog》(2007)

美術館オープン

・7月10日、旧東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館が、敷地内に移転。新たにSOMPO美術館として開館を迎えた。開館記念展は「珠玉のコレクション─いのちの輝き・つくる喜び」。
・7月11日、今年で開館25周年を迎える千葉市美術館がリニューアルオープン。これまでのスペースに加え、かつて中央区役所が入っていたフロアを拡張し1棟すべてが美術館施設として生まれ変わった。
・これまでは弘前市民、青森県民を対象にプレオープンしてきた弘前れんが倉庫美術館が、7月11日にグランドオープン。同館は明治・大正期に建設された元シードル工場「吉野町煉瓦倉庫」を改修したもので、その建築設計を田根剛が手がけた。

続く新型コロナウイルスの影響

・世界有数のメガギャラリーとして知られているデイヴィッド・ツヴィルナーが、約20パーセントのスタッフを解雇することを発表。コロナによる業績悪化が原因で、「ワクチンや治療法が発見されるまでは、以前の状態に戻らないと思われる深刻な変化が明らかになった」としている。
・出光美術館は、今年の開催を予定していた「江戸絵画の華」を中止することを発表した。同館では「来年以降、そう遠くないタイミングでの実現を検討中」としている。
・三菱一号館美術館が、開館10周年を記念する展覧会「1894 Visions ルドン、ロートレックとソフィ・カル展」におけるソフィ・カル作品の出品中止などを発表した。新型コロナの影響で、ソフィ・カルの来日が困難となっているため。
・文化庁が第2次補正予算で行う芸術支援の申請受付が10日にスタートした。個人には20万円あるいは150万円を支援する。