2023年のアートマーケットを振り返る
全面的に復活したアートフェアからオークションニュース、ギャラリー進出まで。美術手帖で取り上げたニュースを中心に2023年のアートマーケットを振り返る。
全面的に復活したアートフェアからオークションニュース、ギャラリー進出まで。美術手帖で取り上げたニュースを中心に2023年のアートマーケットを振り返る。
様々な角度から深掘りできるミュージアム(美術館・博物館)と、そこで働く学芸員たちの仕事。そんなディープなミュージアムの世界をもっと知るために最適な書籍を、『これから学芸員をめざす人のために』( 創元社、2023)で話題をさらった桑名市博物館・杉本竜館長に選んでもらった。
ここ数年、数多く刊行されている美術鑑賞の指南書。今回は、2023年に出版された書籍のなかからアートライター・齋藤久嗣が10冊を厳選して紹介。一気読みはいかが?
コマーシャルギャラリー、オークション、アートディーラー、そしてアーティスト。様々なプレイヤーが入り乱れて構成されるアートマーケットの基本を知るための5冊を、アートコンサルタントの塚田萌菜美がセレクトした。
朝鮮民主主義人民共和国を脱出し、韓国または中国など近隣国家に滞留する、「脱北者」と呼ばれる人たち。そんな「脱北者」アーティストのひとり「ソンム(Sun Mu)」が今年、ソウル、ベルリン、済州島の3ヶ所で開催した個展を追いながら、それをとりまく韓国美術の様相を探る。
第71回
2015年から続く、アウトサイダー・キュレーター櫛野展正による連載「アウトサイドの隣人たち」。美術の「正史」から外れた表現活動を行う多数のアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫ってきた。連載70回を超えたこの節目に、とくに印象的な作家たちをプレイバックする。
1992年にフランスへ移住した戦後ドイツを代表するアーティスト、アンゼルム・キーファー。初回「モニュメンタ」以降、ルーヴル美術館からの常設作品受注や国立施設での個展を重ね、現在はパンテオンのための作品が恒久展示されるなど、その重要性はますます大きくなっている。昨年一般公開を始めた「ラ・リボート」を訪れ、キーファーのフランスでの受容の背景を考察する。
Amazon Prime Videoで見ることができるアートムービーをピックアップ。配信期限つきの作品もあるため、気になるものは早めのチェックをおすすめしたい。
印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネは、ルーアン大聖堂や積みわらなど、特定の画題を異なる季節や時間で複数枚を描く「連作」を手がけている。この連作は、いかに生み出されたのだろうか?
森美術館の「私たちのエコロジー」展から上野の森美術館の「モネ 連作の情景」、東京都現代美術館の「豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表」まで。年末年始も見ることのできる展覧会を首都圏を中心にピックアップ。予約方法や注意事項については、各館の公式ウェブサイトを参照してほしい。
ホリデーギフトに贈りたい、アートな要素がつまった5000円(税抜)以下のアイテムをウェブ版「美術手帖」編集部がそれぞれ厳選。プレゼントの参考にどうぞ。
10月7日のハマスによるイスラエル襲撃以降、その暴力の応酬が止まない。パレスチナ問題への意思表示もまた「炎上」状態にある。家を追われたものの未来は? 連帯概念はどこにいったのか? 今夏からフランスで開催中の2つのパレスチナ関連展を通じて考察する。
オフィスデザインを手がける会社、イトーキが新たに開発した展示ケース「Artivista」。さらに2023年10月にはそのショールームとラボ機能を併せ持つ場として共創空間・開発工房「カロッツェリア」を開設した。それらの魅力や意義とは?
フィンセント・ファン・ゴッホの代表作のひとつに《ひまわり》がある。これは17世紀にジャンルとして成立した「静物画」に含まれる。今回は、静物画誕生からの歴史の流れを辿りながら、ゴッホが静物画を通して自らの画風を切り開いていくプロセスを追う。
2023年12月に開幕する展覧会のなかから、とくに注目したいものを編集部がピックアップしてお届けする。 *最新情報は各館公式サイトをご確認ください。
1993年にミラノサローネ国際家具見本市にて、デザインの価値観を覆しその名を馳せたダッチデザイン(オランダデザイン)の代名詞ドローグ。その誕生から30周年を記念し、「Droog 30. Design or Non-design?」展が開催された。当展示のキュレーターであり、オランダおよびドローグを代表するデザイナーでもあるリチャード・ハッテンと共にドローグの30年と現代社会における関連性を考察する
東京国立近代美術館で開催中の「棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」。同展出品作から、棟方の活動の中心である「板画」に焦点を当て、棟方が「世界のムナカタ」へとなっていくプロセスをたどる。
森ビルによる大規模再開発事業である「麻布台ヒルズ」(11月24日開業)。延床面積約86万1700平米という広大な敷地では、アートが重要な要素となっている。ここでは麻布台ヒルズでとくに注目すべきアートスポットをまとめてご紹介しよう。
「マンガを、受け継がれていくべきアートに」というヴィジョンを掲げる集英社マンガアートヘリテージ。田名網敬一と赤塚不二夫のコラボレーション作品を手がけた同プロジェクトは、グラビア印刷ならではの艶やかな表現を技術者たちとの協働によって実現させた。オフセット印刷に取って代わられて消えていくグラビア印刷だが、そこにあった創意工夫とは何だったのか。本プロジェクトに関わった凸版印刷の担当者が参加したトークの模様をお届けする。
日常生活で目にするものと身体が組み合わされたイメージを描画し、現実と非現実の境界を描きながら、現代の日本を生きる人々の孤独や不安を浮き彫りにしてきた日本の画家・石田徹也(1973〜2005)。31歳という若さでこの世を去った彼の作品は、海外オークションの場で高く評価されるほか、今年の9月には生誕50年を記念した個展がガゴシアン・ニューヨークで開催されるなど、グローバルシーンでも注目の的となっている。あらためてこの早逝の画家・石田徹也とは何者なのか。現在の評価も交えて静岡県立美術館学芸員・川谷承子が考察する。