東大が「芸術」を求める理由。「東京大学芸術創造連携研究機構」はなぜ誕生したのか?

日本の最高学府である東京大学が今年の5月、「東京大学芸術創造連携研究機構」を発足させた。これは、総合文化研究科を責任部局に、学内の7部局が連携し、芸術創造に関する分野融合型の研究を推進するというプロジェクトだ。なぜいま、東大が芸術にフォーカスするのか? その理由について、同機構で副機構長を務める加治屋健司に話を聞いた。

INSIGHT

予想落札額約180億円の「失われたカラヴァッジョ」が競売前に売却。購入者と売却額は非公開

失われていた1607年のカラヴァッジョ作とされる《ユディトとホロフェルネス》が、6月27日のオークションに登場する前にプライベート契約で売却された。予想落札価格が1億から1億5000万ユーロ(122億〜184億円)と推定されていた本作の売却額や購入者の身元は、秘密保持契約によって非公開となっている。

NEWS / MARKET

絵を見るとき、あなたは何を見ているの? 栃木県立美術館の企画展で、藤田嗣治による最初期の自画像が初公開

栃木県立美術館で、どのように絵画は生まれたのか、鑑賞者はそこに何を発見するのかを探る企画展「絵を見るとき、あなたは何を見ているの?」が開催される。本展では、昨年宇都宮市内で発見された藤田嗣治による最初期の自画像も特別展示。会期は6月29日〜8月25日。

NEWS / EXHIBITION

田名網敬一が見せる「楽園」。川崎市市民ミュージアムのコレクションから、立体作品や実験映像など約110点が一堂に

川崎市市民ミュージアムで「コレクション展 田名網敬一の楽園 空中回廊」が開催される。本展では同館のコレクションから、70年代後半から90年代にかけての田名網作品を紹介。連作ペインティングや立体作品、実験映像作品まで約110点を展覧する。会期は7月9日〜8月25日。

NEWS / EXHIBITION

出光美術館が若冲《鳥獣花木図屏風》など190点をプライスコレクションから購入。2020年に展覧会開催へ

東京・丸の内の出光美術館が、アメリカの日本美術コレクターとして知られるエツコ&ジョー・プライス夫妻(プライス財団)によるコレクションから、その一部である190点を購入。2020年9月19日より、特別展「江戸絵画の華」として、伊藤若冲《鳥獣花木図屏風》など約80点を公開する。

NEWS / HEADLINE

現代美術の批評/美学/理論を連続講座で学ぶ、美術手帖×NADiff『これからの美術がわかるキーワード100』レクチャーが開催中

2010年代の注目すべきアートの動向、新概念を100のキーワードで解説する『これからの美術がわかるキーワード100』を教科書に、各カテゴリの執筆陣が講義を行う連続レクチャーイベントが、東京・恵比寿のNADiff a/p/a/r/tで6〜9月に月1回開催中。現在第2〜4回の参加を受け付けている。

NEWS / HEADLINE

マームとジプシーが『ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜』を再演。歌人・穂村弘、ブックデザイナー・名久井直子と共作

藤田貴大率いるマームとジプシーは、2012年より多ジャンルの作家とのコラボレーションシリーズ「マームと誰かさん」を実施している。17年12月には歌人・穂村弘とブックデザイナー・名久井直子との共作『ぬいぐるみたちがなんだか変だよと囁いている引っ越しの夜』を発表。今回、本作が初演から約2年の時間を経て、京都・三重・長崎など各地で再演されることが決定した。

NEWS / EXHIBITION

「アートに正解はない」。東京国立近代美術館がビジネスパーソン向けの対話鑑賞プログラムを行う理由

竹橋にある東京国立近代美術館が、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の著者として知られる山口周とともに開発したビジネスパーソン向けプログラム「Dialogue in the Museum」をスタートさせた。これまでも対話鑑賞に注力してきた同館が、この新プログラムで何を目指すのか? 同館主任研究員で教育普及室の一條彰子に話を聞いた。

INTERVIEW

ロエベ クラフト プライズ 2019、大賞は石塚源太。漆で「工芸の先」を見つめる

ラグジュアリー レザーブランド・ロエベによる「ロエベ財団」が2016年から毎年行っている「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」。その3回目となるロエベ ファンデーション クラフト プライズ 2019が、東京・赤坂の草月会館にあるイサム・ノグチ作の石庭「天国」で開幕した。これまででもっとも日本人応募者が多かったという今回は、京都をベースに活動する石塚源太が大賞に輝いた。

NEWS / REPORT

コム デ ギャルソンが衣装を担当。ウィーン国立歌劇場150周年記念公演オペラ『オルランド』が12月世界初演へ

コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)が、今年12月にウィーン国立歌劇場で上演される150周年記念公演オペラ『オルランド』で舞台衣装を手がけることがわかった。川久保玲を含め、作曲、演出などもすべて女性が指揮を執る、オペラの世界では珍しい試みとなる。

NEWS / HEADLINE

ポーラ美術館、中学生以下は入館無料に。美術と自然を楽しむ「夏のこどもウィーク」も開催

神奈川・箱根のポーラ美術館が、8月10日からスタートする展覧会「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」にあわせ、中学生以下の入館料を700円から無料へ変更することを発表。また8月19日〜25日には「夏のこどもウィーク」と題して様々なイベントも行われる。

NEWS / HEADLINE

『センチメンタルな旅』のアナグラム。伊丹豪展「ENTAILMENTS JOURNEY」がアニエスベー ギャラリー ブティックで開催中

国内外で活躍する写真家・伊丹豪の個展「ENTAILMENTS JOURNEY」が、東京・南青山のアニエスベー ギャラリー ブティックで開催されている。展覧会タイトルは1971年に出版された荒木経惟の写真集『センチメンタルな旅』のアナグラムであり、本展を通して伊丹は、当時の荒木の「私写真家」宣言がもたらした国内の写真の流れなどを含めて現代社会や撮影行為そのものを問い、「私」についての考察を深めるもの。会期は7月21日まで。

NEWS / EXHIBITION