2002年以来、15年ぶりとなるドラえもんをテーマにした展覧会「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」が今年11月1日より六本木の森アーツセンターギャラリーで開催される。
ドラえもん世代といえるアーティストたちが、「あなたのドラえもんをつくってください」をコンセプトに作品を制作する本展。参加アーティストは、すでに発表されていた26組に加えて奈良美智と増田セバスチャンの2組が発表され、全28組が出揃った。
奈良美智、蜷川実花、福田美蘭、村上隆、森村泰昌の5組は、02年の「THE ドラえもん展」から引き続き参加。新作とともに前回の作品も展示する。また、展示の後半では「映画ドラえもん」をテーマに、若手アーティストたちの作品が展開される。一部を除き作品の写真撮影も可能となるなど、前回と比べ「2017年らしさ」を意識した展示になるという。
本展のメインビジュアルとして公開された村上隆の作品は、縦3メートル×横6メートルにもおよぶ大作の絵画。村上のトレードマークといえる花のモチーフと、ドラえもんに登場する様々なキャラクターやひみつ道具、そして作者の藤子・F・不二雄のイラストが描かれている。
記者発表会では、本展の監修を務める美術評論家・美術史家の山下裕二と、子どもの頃からドラえもんに大きな影響を受けてきたという参加アーティストのしりあがり寿、西尾康之の3名によるクロストークも行われた。西尾が「ドラえもんは僕らにとって『環境』だ」と楽屋で話したこと受け、しりあがりは「今回の展覧会は、みんなで(日本の代表的な風景としての)富士山を描くようなもの。すごく自然なことだし、今やるべきこと」と本展への思いを語った。
「ドラえもん」というテーマを通じて、絵画、彫刻、写真、メディアアート、書道など、様々な手法で制作された作品が集まる本展。28組のアーティストがドラえもんにどう挑むのか、注目だ。