EXHIBITIONS
ソール・ライター 写真展「Beauty in the Overlooked Ordinary」
アートクルーズギャラリー バイベイクルーズで、ソール・ライターの写真展「Beauty in the Overlooked Ordinary」が開催されている。
「取るに足りない存在でいることには、はかりしれない利点がある」(ソール・ライター、展覧会ウェブサイトより)。
ニューヨークの街中に潜む色彩と詩情に満ちた小さな断片を写し取り、その大半を公表することなくこの世を去った写真家 ソール・ライター。1950年代からファッション・フォトグラファーとして活躍しながら、50代で表舞台から完全に姿を消し、以降は自宅周辺からほとんど離れることなく自らの美意識に従い淡々と生きたライターは、2006年、ドイツのシュタイデル社が刊行した初の写真集『Early Color』により、「カラー写真のパイオニア」として再び光のあたる世界へ引きずり出されることになった。以降、世界各地で展覧会の開催や写真集の刊行が相次ぎ、2013年の没後もその評価はさらに高まり続け、没後なお"発展途上の写真家"であり続ける稀有なアーティストだ。
2014年に創設されたソール・ライター財団が最重要のミッションとして着手したのが、未整理となっていた大量のカラーポジのアーカイブ化であった。財団代表のマーギット・アーブをはじめとするスタッフの努力により、ソール・ライター生誕100年にあたる2023年、厳選された未公開のカラー作品約150点が写真集、プロジェクションというかたちで陽の目を浴び、新たに大きな注目を浴びる。
本展では、ソール・ライター財団監修のもと、没後に発見されたカラーポジから新たにプリントされた作品44点を日本で初めて展示。「写真はしばしば重要な瞬間をとらえるものとして扱われるが、本当に写真がとらえているのは、終わることのない世界の小さな断片と思い出なのだ」と語っていたライターが生み出した、唯一無二の色彩の世界を体験することができる。
「取るに足りない存在でいることには、はかりしれない利点がある」(ソール・ライター、展覧会ウェブサイトより)。
ニューヨークの街中に潜む色彩と詩情に満ちた小さな断片を写し取り、その大半を公表することなくこの世を去った写真家 ソール・ライター。1950年代からファッション・フォトグラファーとして活躍しながら、50代で表舞台から完全に姿を消し、以降は自宅周辺からほとんど離れることなく自らの美意識に従い淡々と生きたライターは、2006年、ドイツのシュタイデル社が刊行した初の写真集『Early Color』により、「カラー写真のパイオニア」として再び光のあたる世界へ引きずり出されることになった。以降、世界各地で展覧会の開催や写真集の刊行が相次ぎ、2013年の没後もその評価はさらに高まり続け、没後なお"発展途上の写真家"であり続ける稀有なアーティストだ。
2014年に創設されたソール・ライター財団が最重要のミッションとして着手したのが、未整理となっていた大量のカラーポジのアーカイブ化であった。財団代表のマーギット・アーブをはじめとするスタッフの努力により、ソール・ライター生誕100年にあたる2023年、厳選された未公開のカラー作品約150点が写真集、プロジェクションというかたちで陽の目を浴び、新たに大きな注目を浴びる。
本展では、ソール・ライター財団監修のもと、没後に発見されたカラーポジから新たにプリントされた作品44点を日本で初めて展示。「写真はしばしば重要な瞬間をとらえるものとして扱われるが、本当に写真がとらえているのは、終わることのない世界の小さな断片と思い出なのだ」と語っていたライターが生み出した、唯一無二の色彩の世界を体験することができる。