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建築、アート、ファッションが交差する「夢の館」。ハウス オブ ディオール 心斎橋

2026年5月、大阪・心斎橋に誕生した「ハウス オブ ディオール 心斎橋」。日本人建築家・藤本壮介がファサード設計した新たな旗艦店は、たんなるラグジュアリーブティックではない。建築家ピーター・マリノが手がけた内部空間には多数のアーティストによる作品群が点在し、ファッションとアートが響き合う「美術館のような場」が広がっている。

文=橋爪勇介(編集部)

ハウス オブ ディオール 心斎橋 ©︎DEN NIWA

クチュールドレスのような外観

 大阪・心斎橋の御堂筋沿いに姿を現した「ハウス オブ ディオール 心斎橋」。まず目を引くのは、日本人建築家・藤本壮介によるファサードだ。

 波打つように重なる白い外装は、クリスチャン・ディオールが生み出したオートクチュールドレスのドレープや布の重なりを想起させる。昼間には自然光によって繊細な陰影が生まれ、夜になると建物全体が柔らかく発光する。その姿は建築でありながら、一着のクチュールドレスのようでもある。

アリス・エイコック《ツイスターアゲイン9フィート》 ©︎DEN NIWA

 内部に足を踏み入れると、建築家ピーター・マリノによる4層構成の空間が広がる。ヴェルサイユ宮殿を思わせる寄木細工の床や柔らかな色調のインテリアは、自然への敬意とディオールのクラフツマンシップを表現するものだ。その中心を貫く大階段には、アメリカの彫刻家アリス・エイコックによる大型彫刻《ツイスターアゲイン9フィート》が吊り下げられ、まるで渦を巻くエネルギーが建物全体を貫いているかのような印象を与える。

 注目すべきは、このブティックが40点もの美術作品を核に構成されている点だろう。

螺旋階段から見下ろす《ツイスターアゲイン9フィート》 ©︎DEN NIWA

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