クチュールドレスのような外観
大阪・心斎橋の御堂筋沿いに姿を現した「ハウス オブ ディオール 心斎橋」。まず目を引くのは、日本人建築家・藤本壮介によるファサードだ。
波打つように重なる白い外装は、クリスチャン・ディオールが生み出したオートクチュールドレスのドレープや布の重なりを想起させる。昼間には自然光によって繊細な陰影が生まれ、夜になると建物全体が柔らかく発光する。その姿は建築でありながら、一着のクチュールドレスのようでもある。

内部に足を踏み入れると、建築家ピーター・マリノによる4層構成の空間が広がる。ヴェルサイユ宮殿を思わせる寄木細工の床や柔らかな色調のインテリアは、自然への敬意とディオールのクラフツマンシップを表現するものだ。その中心を貫く大階段には、アメリカの彫刻家アリス・エイコックによる大型彫刻《ツイスターアゲイン9フィート》が吊り下げられ、まるで渦を巻くエネルギーが建物全体を貫いているかのような印象を与える。
注目すべきは、このブティックが40点もの美術作品を核に構成されている点だろう。

































