オルソン・ハウスとオルソン姉弟
ワイエスの70年にわたる創作活動において、欠かすことのできない主題がある。それは、妻ベッツィに紹介された、メイン州の「オルソン・ハウス」だ。ここは友人であるクリスティーナとアルヴァロのオルソン姉弟の自宅であり、ワイエスはこの建物に魅了され、30年にわたってこの家と周辺の人々を題材に描き続けた。


とりわけワイエスを惹きつけたのは、クリスティーナの存在だ。彼女は進行性の病で足が不自由でありながら、自立心を保つ強い精神を持っていた。を持っていた。裕福な家庭に育ったワイエスは、自身にない彼女の強靭な精神に共鳴し、彼女をモデルとした作品を多く残した。本展で紹介される《クリスティーナ・オルソン》(1947)は、彼女をモデルとしたワイエスの代表作のひとつでもある。
姉弟が紡いできた歴史が刻まれたこの家は、2人が亡くなった後も、ワイエスの重要なモチーフであり続けた。





















