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「若冲にトリハダ! 野菜もウリ!」展(福田美術館)開幕レポート。《果蔬図巻》と《菜蟲譜》が初の並置展示【3/3ページ】

若冲と同時代の画家たち

 さらに本展では、同館が所蔵する与謝蕪村、円山応挙長沢芦雪など、若冲と同時代に京都で活躍した画家たちの作品も紹介される。2階のギャラリー3では、応挙の《群犬図》(1773)に見られる写実性や、芦雪による動物表現に代表される奔放な筆致など、多様な絵画表現が並置されることで、若冲の特異性がより立体的に浮かび上がる構成となっている。

ギャラリー3の展示風景。右は円山応挙《群犬図》(1773)

 《果蔬図巻》と《菜蟲譜》という2つの大作が並ぶ本展は、若冲芸術の核心に迫ると同時に、その制作のプロセスや思考の変遷を可視化する貴重な機会となっている。若冲の世界をあらためて見つめ直す場として、またとない展覧会といえるだろう。

ギャラリー1の展示風景。30代から《動植綵絵》を制作する前の40代初めに描かれた作品も並ぶ
ギャラリー2の展示風景。左は伊藤若冲《鶏図押絵貼屏風》(1795以前、右隻)

編集部