「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2026」見どころレポート【2/12ページ】

イヴ・マルシャンロマン・メフェール「残されるもののかたち」(重信会館)

「Les Ruines de Paris(パリの廃墟)」シリーズ

 イヴ・マルシャン&ロマ・メェッフェルは、近代建築の廃墟を大判カメラで撮影した作品で知られるフランスの写真家ユニット。本展「残されるものたち」では、マルシャン&メェッフェルが長年取り組んできた廃墟建築にフォーカスした「 The Ruins of Detroit」「軍艦島」「Les Ruines de Paris(パリの廃墟)」などのシリーズから選ばれた作品が展覧。いまは使われていない昭和初期の建築である重信会館の空間は作品が映し出す廃墟と強く共鳴する。

地下に展示された「軍艦島」シリーズ
新作の「Les Ruines de Kyoto」シリーズ
屋上では現実世界と写真を組み合わせる仕掛けも

 なおここでは京都で新たに制作したシリーズ「Les Ruines de Kyoto」も展示。AIによって古都を荒廃した廃墟へと変貌させた新作からは、写真が持つ真正性、AIのテクノロジーによって振り回される現代人、建築の儚さ、現実と虚構の境界のあわいが問いかけられる。 

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