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27年の開館を目指して。宮島達男の作品を常設する《時の海 - 東北》美術館(仮称)、福島に建設【3/3ページ】

 富岡町は、福島第一原発と第二原発に挟まれた場所に位置し、震災後には全町避難を経験した町だ。2017年4月に帰還困難区域を除く地域で避難指示が解除されたものの、震災以前に1万6000人ほどだった人口が、現在の居住人口は2500人ほど。JRの線路を挟み、海側は更地から復興工事が行われている最中にある富岡町は、記憶を受け継ぎながら未来を創造するのにふさわしい場所だといえる。

 作品《Sea of Time - TOHOKU》が恒久設置されるのみではなく、そこにはコミュニティセンターやカフェも併設され、来場者と地元の人の交流の創出も目指している。「この場所を中心に、様々なコミュニティと連携しながら新たな未来をつくっていきたいと思います」と宮島。

 2027年の竣工を目指し、ファンドレイジングの一環として宮島の版画作品がAKIO NAGASAWA GALLERYで販売開始されるなど、ストーリーは始まったところだ。今後も進捗を追いかけていきたい。

手に見えるのが富岡駅。左手の海岸側にはワイナリーが誕生し、美術館と連携して地域の未来を創造していく