月明かりの下で体験する「養⽼天命反転中!Living Body Museum in Yoro」。大巻伸嗣、evala、Neon Danceがコラボ【2/4ページ】

身体感覚を混乱させる仕掛け

 約1万8000平米におよぶ広大な敷地には、水平・垂直な線が極力排除され、人工的な地平線が数多く配置されている。至る所に仕掛けられた平衡感覚や遠近感を混乱させる装置により、誰もが身体を使いバランスを取りながら、身体の持つ可能性を発見していくことになる。

 養老天命反転地は主に、カラフルな「養老天命反転地記念館・養老天命反転地オフィス」、メインパビリオン「極限で似るものの家」、そして「楕円形のフィールド」の3つの部分から構成されている。敷地内には荒川とギンズが選んだ24種の薬草が栽培され、四季の変化を楽しむことができる。30年が経ったいま、植樹された樹木は大きく成長し、テーマパークが徐々に自然と一体化している印象を受ける。しかし、ここはやはりただの公園ではない。死なないための方法を学ぶ練習場そのものなのだ。

極限で似るものの家

編集部