「art venture ehime fes 2025」が開幕。藝大と協働で落合陽一ら24組が参加【4/6ページ】

とべもり+(プラス)エリア・えひめこどもの城ゾーン

「えひめこどもの城」の「あいあい児童館」

 同じエリアにあるえひめこどもの城も会場となっている。「重い荷物」と書かれたのぼりを目指して階段を上がると、黒いゴムチューブの巨大彫刻が設置されている。坂井存+TIAR《あなたの重い荷物はなんですか?》。鑑賞者はそれぞれの人生の重みを「重い荷物」に見立てた作品を実際に背負って体感できる、参加型パフォーマンス作品だ。

展示風景より、坂井存+TIAR《あなたの重い荷物はなんですか?》でデモンストレーションする坂井存

 「あいあい児童館」内の巨大遊具などのディテールも含めてメタバース空間として再構成し、フィジカルとメタバースを行き来しながらAIにより命を宿した霊獣と対話し、冒険を続ける体感型プロジェクト《Find a Spirit Beast in EHIME》。ゲームクリエイターのMISOSHITAが手がけた。

《Find a Spirit Beast in EHIME》のメタバース空間を紹介するMISOSHITA(顔は作家による合成)

 自由に地面に寝転んだり、ベンチに変な座り方をしたり、といった子どもの遊び方をできなくなった大人たちに、「こどもごころ」を思い出すような振付を提案する体験型プログラム&ワークショップを発表したのが、アグネス吉井。街を歩き、外で踊る2人組ダンスユニットだ。

展示風景より、アグネス吉井《こどもごころでからだあそび》。身体のパーツがフィットする岩の形を見つけ、そこに身を委ねる様子を示すアグネス吉井

 ハーブ園も併設する「えひめこどもの城」。2019年に愛媛で誕生したデザイン知育雑貨ブランド「FÖRNE(フォルネ)」は、葉っぱや木の実、石ころなど自分が「自然のなかの宝物」だと感じるものを拾い集め、透明なアートフレームに貼り付けて表現する《森のかけらミュージアム》プロジェクトを展開。来場者たちが一緒にハーブ園を散策するワークショップの開催日は10月26日と11月3日。

中央が、「FÖRNE」を立ち上げたグラフィックデザイナーの伊藤麻世

編集部