展示全体をクリエイティビティが息づく空間に、あるいは、職人たちの集落に、見立てたこの展覧会。江戸時代寛政年間(1789〜1801)より京提灯の伝統を受け継ぐ小嶋商店と、1936年創業のパリの詩に帽子メゾンであるメゾンミッシェルとのコラボレーションで彩られた「パサージュ」を抜けて、職人たちの仕事場を町家に見立てた「アトリエ」へと誘われる。そこに展開するのは、日本の職人やアーティストが、メティエダールにインスパイアされた作品やコラボレーションの数々だ。



かつて、職人や商人にとって、店舗であり、制作の場でもあった町家。奥には生活空間もあるが、そうした店舗や制作の場は路地から緩くつながる交流の場であり、そこで生まれる往来と対話によって、新たな発想が生まれ、商品開発にもつながっていたのではないか。セノグラフィとラディカルなコラボレーションの数々が、そんなかつての町家のイメージとシンクロする。























