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「まだまだ見せます、新生 荏原 畠山美術館―中国観賞陶器、青銅器から新収集作品まで―」(荏原 畠山美術館)開幕レポート。幅広いコレクションのなかで涼を味わう【4/5ページ】

 そして3章は新館の地下1階へ続く。「縁に引き寄せられてー新収集作品と、創立者とその歴史から社会に開く美術」と題された本章では、近年同館が収集した作品と、畠山一清とその後継者である2代目酒井億尋(1894〜1983)の社会活動とその影響を受けた、彫刻、絵画、建築といった様々なジャンルのアーティストの作品が紹介されている。

 会場入ってすぐ左に展示される3点が新収蔵品だ。近代日本を支えた実業家の多くが、茶の湯を第一の趣味とする数寄者と呼ばれたが、その筆頭にあげられるのが益田孝。益田は畠山一清を数寄者の道に引っ張った人物でもある。そんな益田が描かれたものが一番左の作品だ。

展示風景より、手前が益田鈍翁図画賛 鶴田吾郎、益田鈍翁賛 昭和時代 20世紀 中村氏寄贈品

編集部