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生まれ変わった「荏原 畠山美術館」。いざ、都心の静謐な空間へ

1964年10月に開館した畠山記念館が、5年にわたる施設改築工事を終えて新たな姿となった。

文・撮影=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)

新館のホール

日本有数の私立美術館

 東京・白金台。閑静な住宅街に建つ美術館は、いまもっとも行くべき場所のひとつだ。

 この美術館の名は荏原 畠山美術館。もともと同館は「畠山記念館」として1964年10月に開館したもの。能登国主畠山氏の後裔であり、荏原製作所の創設者でもある実業家・茶人の畠山一清(1881〜1971)が創設したこの美術館には、茶道具を中心に、書画、陶磁、漆芸、能装束など、日本、中国、朝鮮の古美術品約1300件(うち国宝6件、重要文化財33件)が収蔵されており、日本有数の私立美術館と言える。

荏原 畠山美術館の入り口には見事な石垣と門が

 昭和の初めに旧寺島宗則伯爵邸があった白金猿町の土地約3000坪を購入した畠山は、奈良般若寺の遺構や、加賀前田家重臣横山家の能舞台などを移築し、私邸「般若苑」を造営。美術館が建つのはこの一角だ。

 広大な庭に囲まれた美術館が、杉本博司と榊田倫之が主宰する「新素材研究所」の手によって生まれ変わった。

荏原 畠山美術館エントランス
荏原 畠山美術館の受付

編集部

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