1フロアのギャラリーには、国立ハンセン病資料館やしょうけい館、沖縄愛楽園から寄せられた所蔵品や写真資料が並んでおり、様々な角度から当時の状況を伝えてくれている。
会場は全3章立ての構成。1章「戦時下のハンセン病療養所」では、戦争という危機的な状況の最中に、療養所の入所者たちが自身も患者であるのにもかかわらず、患者同士でケアをしなくてはならなかったこと、さらには戦争協力を強いられていたことが伺える資料が展示されている。多磨全生園では、運営予算の不足により患者自らが労働せざるを得ない状況となり、医療や物資、食糧の欠乏などの理由から、終戦間際には入所者の136名(全入所者の9.7%)が命を落とすといった事態に見舞われた。





















