第1章「生命のセンス・オブ・ワンダー」では、手塚が『火の鳥』を発想した原点を探るため、イーゴリ・ストラヴィンスキーによるバレエ『火の鳥』や、アニメ『イワンと仔馬』などが紹介される。
加えて、幼少期より虫が好きだった手塚にシンパシーを感じているという福岡は、手塚が少年期に描いた蝶の絵とともに、描かれた蝶と同種の標本を展示。手塚の高い画力を示すとともに、自然への畏敬の念の存在を可視化した。

加えて第1章では、過去と未来を自在に行き来する『火の鳥』の物語の時系列を年表で整理。その壮大なスケールを俯瞰して感じることができるはずだ。