「時間を表現する」マンガ家・横山裕一。唯一無二の古今和歌の世界を描いた『ネオ万葉』が発売
独自の描画スタイルから「ネオ漫画」と称され、活躍の幅を広げているマンガ家・横山裕一。その最新作『ネオ万葉』が3月24日に発売される。
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疾走感ある描線やオノマトペ、途切れることなく描かれる時の流れや独特なキャラクターたちによる独自の描画スタイルから「ネオ漫画」と称され、活躍の幅を広げている横山裕一。その最新作『ネオ万葉』が3月24日に発売される。
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横山は1967年生まれで武蔵野美術大学油絵学科を卒業。2000年以降にそのスタイルを「時間が表現できる」マンガへと活動領域を広げている。代表作である、『ニュー土木』『トラベル』『NIWA』『ベビーブーム』『世界地図の間(ま)』は国内のみならず海外でも高く評価されており、21年には広島現代美術館でのプロジェクト「『実施しろ』『何をだ』」を展開した。
本企画は「既存のシュールな漫画の読者以外の人にも興味を持ってもらえるように、原作のあるものを描いたらどうか」という某有名漫画誌の編集者の提案からスタートしたもの。様々なアイデアのなかから日本の古典和歌集『万葉集』『古今和歌集』などが選ばれ、構想から制作まで約9年の歳月を費やし『ネオ万葉』は完成したという。
本作に掲載されるのは横山が選定した「人びとが生き生きと活動する様子が詠まれた歌」173首。年齢、性別を超えた作風で再構築された本書は、古典の新しい楽しみ方を提案するものとなるだろう。
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