「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」(東京ミッドタウン)開幕レポート。社会課題に立ち向かった勇気あるデザインにも注目【2/3ページ】

 いままでの受賞結果とも通ずる部分はあるが、今回は現状の社会課題や1月1日に発生した能登半島地震を受けて、福祉関連や防災関連の受賞が増加したようだ。また、非常時のみならず常時も兼用で使用できる仕立てのプロダクトも数多く見られたと担当者は語っている。

東京ミッドタウン地下1階 ホールA展示風景より、金賞を受賞した株式会社ADDIXによる教科用図書「くらしに役立つ」シリーズ。知的障害特別支援学校高等部生徒向けに刊行された、将来の自立した生活を営むための知識と教養を楽しみながら学べるものとなっている
東京ミッドタウン地下1階 ホールA展示風景より。地域コミュニティの創出を促すようなアイデアも
東京ミッドタウン地下1階 ホールA展示風景より、金賞を受賞した株式会社ジャクエツによる遊具研究プロジェクト「RESILIENCE PLAYGROUND」。「障害の有無に関わらず誰もが遊ぶことができる遊具」の開発を医療と遊具の分野を越えて実現したもので、社内理解を進めるところから取り組んだ勇気あるプロジェクトとしても評価されたという
東京ミッドタウン地下1階 ホールB展示風景より

 ほかにも同会場では、金賞20件から来場者による一般投票を経て決定される「みんなの選んだグッドデザイン」が実施されているほか、大学や専門学校などに在学中の学⽣や卒業・修了直後の新卒社会人によるデザインを対象とした「グッドデザイン・ニューホープ賞」も発表されている。

東京ミッドタウン地下1階 ホール展示風景より
東京ミッドタウン地下1階 ホール展示風景より

編集部

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