東京ミッドタウン地下1階 アトリウムには、長年にわたり機能と価値が広く認められ、将来においてもそれらを発揮し続けることが望まれる「ロングライフデザイン賞」が展示。さらに、手前のポップストアでは、歴代から今年度までの受賞作も実際に購入することができるようになっている。
ユニークなアイデアが実現されたプロダクトももちろん興味深いのだが、現在の社会課題に真摯に向きあいながらも、それを解決に導く新しいアイデアと生活者らがどのように接点を持つことができるのかといった体験設計、そして場所や利用者を限定せず、それを雛形として誰もが生活のなかに取り入れていくことができるアイデアというものがより評価されていくのではないか。本展の取材を経てそのように感じている。そして、すべての受賞作を総覧することによって、現代社会の様相を俯瞰して見ることができるのもグッドデザイン受賞展のおもしろいところと言えるだろう。