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「眷属」(龍谷ミュージアム)開幕レポート。多彩な信仰を支える名脇役たちがここに【3/5ページ】

 第2章「護法の神々」では、仏法を護り、人々に利益をもたらす眷属を紹介。奈良・興福寺に伝わる国宝《十二神将立像》のうちの安底羅大将立像もそのひとつだ。十二神将立像は12体すべてが凛々しい顔つきをしており、薬師如来をあらゆる十二のあらゆる方向から守る、言うなればガードマンのような存在だ。

展示風景より、中央が国宝《十二神将立像》のうちの安底羅大将立像(1207、建永2年)奈良・興福寺

 千手観音の命で『千手経』の誦持者を守護する眷属として知られるのが二十八部衆。展示されている京都・永観堂禅林寺に伝わる《千手観音二十八部衆像》は、左右編で岩山のなかに二十八部衆に風神・雷神を加えた30尊を描く。このように日本美術のモチーフとして広く知られる風神・雷神も、千手観音の眷属として描かれることがあった。

展示風景より、《千手観音二十八部衆像》(14世紀、南北朝時代)永観堂禅林寺

 本章ではほかにも薬師如来の護法神である十二神将や、『法華経』を読誦、受持する者の守護者である十羅刹女など、様々な護法の眷属たちを紹介している。

展示風景より、《十羅刹女》(平安時代後期)京都・実光院

編集部

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