YUKIKOMIZUTANIでは初の個展。顧剣亨「A PART OF THERE IS HERE」で見せる新たな都市像
TERRADA ART COMPLEXにあるYUKIKOMIZUTANIは、同ギャラリーで初めてとなる顧剣亨の個展「A PART OF THERE IS HERE」を開催する。会期は3月9日〜4月10日。
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東京でもっとも勢いのあるアート拠点・TERRADA ART COMPLEXにスペースを構えるYUKIKOMIZUTANIが、3月9日〜4月10日の会期で顧剣亨個展「A PART OF THERE IS HERE」を開催する。同ギャラリーでは初の個展だ。
顧剣亨は1994年京都生まれ、上海育ち。京都芸術大学現代美術・写真コースを卒業し、在学中にアルル国立高等写真学院へ留学。「KG + Award 2018」グランプリや「sanwacompany Art Award / Art in The House2019」グランプリを受賞するなど、近年評価の高まりを見せている。
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顧は、都市空間における自身の身体感覚を基軸にしながら、そこで蓄積された情報を圧縮・変換する装置として写真を拡張的に用いるアーティスト。複数の写真からひとつのイメージを生み出す「digital weaving」という独自の手法を用い、異なる4つの場所の写真から実在しない風景を生み出す「Utopia」シリーズを制作してきた。
YUKIKOMIZUTANIでの初個展となる本展は、様々な都市を展望台からとらえた「Cityscape」シリーズと、自ら内モンゴルの貯炭場に足を運び石炭の山を撮影した「Dark mountain」シリーズを見せる。
「Cityscape」シリーズは、digital weavingの手法で高層ビルの展望台から4つの方向に向けて撮影した写真を重ね合わせた作品。テクノロジー社会での身体性の喪失による、断片化された現代人の都市像を浮かび上がらせる。
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いっぽうの「Dark mountain」シリーズは、現代都市を構成している石炭の山をとらえた作品。石炭は世界の火力発電の4割を占め、石炭が都市を生み出し、都市を維持するために石炭が採掘され続けているという事実が、展覧会タイトル「A PART OF THERE IS HERE」にも反映されている。
作家自身の身体感覚を基軸として、新たな都市像をとらえた写真作品の数々に注目だ。
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