写真を切り口に変わりゆく東京を再考するプロジェクト「TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH」が本格的に始動する。写真家・小山泰介が2018年に開催した展覧会「PHASE TRANS」(G/P gallery、東京)を契機として、これまで同時代のアーティストやキュレーター、デザイナーなどが集まり、議論を重ねてきた。
今後本企画では、2020年を前後して大規模な再開発を行う東京、そして高度な情報社会により変容する都市や人々の姿を、12名のアーティストが独自の視点で表現し、ウェブサイトで発表。そしてそれぞれの作品から見えてくるテーマを糸口に、多様なゲストを迎えながら、現代、そして未来について議論しあうプラットホームとして活動を行うという。
今回そのスタートとして、小山泰介、顧剣亨(コ・ケンリョウ)、永田康祐の3名によるプロジェクトが公開された。秋には各作家とゲストによる対話も実施される予定だ。3名の作家がそれぞれの視点で、現在の東京に向き合いながら制作した作品群に注目したい。