川村文化芸術振興財団がソーシャリー・エンゲイジド・アートを支援。上限500万円の助成を公募

川村文化芸術振興財団が昨年スタートさせた日本初のソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成制度。その2回目の公募が始まった。応募締め切りは10月21日で対象は不問。

前回の助成対象となった高山明(Port B)の「新・東京修学旅行プロジェクト:クルド編」 © 蓮沼昌宏

 川村文化芸術振興財団は2017年、日本で初となる「ソーシャリー・エンゲイジド・アート支援助成制度」をスタートさせた。

 この助成制度は、コミュニティや社会にコミットし、地域社会や住民とともに制作や活動を実施し、よりよい社会モデルの提示や構築を目指す、日本国内で実施されるソーシャリー・エンゲイジド・アートプロジェクトに対して助成を行うというもの。

 初回となる2018年度では、日本国内外から67件(海外34件、国内33件)の応募を記録。審査の結果、高山明(PortB)の「新・東京修学旅行プロジェクト」が選ばれた。

 今回も対象となる事業はアートとして革新的な手法、表現形態を伴ったプロジェクトや、日本で新規に実施されるソーシャリー・エンゲイジド・アートのプロジェクト、アートが社会的変革(ソーシャル・チェンジ)の触媒となるプロジェクトなど。

 受給資格は年齢、国籍不問。現代美術における芸術活動を行うアーティストおよび団体。採択件数は1件で上限500万円(数回に分けて支給)が助成される。助成期間は2019年4月1日〜2020年3月31日。

 選考は前回同様、秋元雄史(東京藝術大学大学美術館館長)、工藤安代(NPO法人ART&SOCIETY研究センター代表理事)、窪田研二(インディペンデント・キュレーター)、高嶺格(美術家、秋田公立美術大学教授)、毛利嘉孝(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授)が務める。

編集部

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