アフリカ大陸最大の現代アートフェア「Investec Cape Town Art Fair 2025」が、2月21日〜23日にケープタウン国際会議センター(CTICC)で開催される。
今回で12回目を迎える同フェアには、世界中から124のギャラリーが出展。とくに注目すべきは、東京、カンパラ(ウガンダ)、クウェート市(クウェート)からのギャラリーが初めて参加し、過去最多となる30の新規ギャラリーが出展する点だ。日本からはLEESAYAが初めて出展し、また過去の出展ギャラリーの半数以上も再び参加し、アフリカ大陸の重要なアート拠点としてケープタウンに対する期待が高まっている。
今年のフェアは「PLAY」というテーマを掲げ、アートがたんなる鑑賞の対象ではなく、鑑賞者が能動的に参加する場であることを目指している。フェアディレクターのローラ・ヴィンセンティは、「PLAYを通じて、アートの創造者と観客との境界を曖昧にし、アート自体が生きた、インタラクティブな体験になることを願っています。アートはもはや受動的な美的対象ではなく、アイデアの展開に参加する場であり、鑑賞者とアーティストが意味の共同創造者となるのです」と述べている。
フェアでは、個展形式の「SOLO」セクションや、地元および海外の新進気鋭のアーティストと著名なアーティストとの世代を超えた対話を紹介する「Generations」セクションのほか、5年以内に設立された新興ギャラリーを紹介する「Lookout」セクションも新たに設けられた。
また、アートとサッカーを融合させたユニークな展示を行う「Cabinet/Trophy: Playing the Field」セクションや、版画やエディションに特化したギャラリーが集まる「Editions」セクション、そして世界中のアートに関連する出版物や雑誌が集まる「Magazines and Publications」セクションなども充実しており、鑑賞者に新たな視点を提供する。さらに、会場での展示に加えて、ケープタウン市内の主要なギャラリーや博物館、文化施設でも様々なイベントが展開され、アートを通じて都市の文化的な豊かさを体験することができるだろう。