2024.2.28

アートフェア東京2024の詳細が発表。156軒のギャラリーが参加

今年で18回目を迎えるアートフェア東京2024が出展ギャラリーや特別プログラムなどの詳細を発表した。

アートフェア東京2023の会場風景より

 3月8日〜10日に東京国際フォーラムで開催が予定されているアートフェア東京2024。その詳細が発表された。

 18回目を迎える今回は、国内外36都市より156軒のギャラリーが参加し、昨年の144軒より12軒増。そのうち現代美術ギャラリーは半数以上の83軒となっており、近代美術(31軒)、古美術(20軒)、工芸(13軒)、工房(3軒)、オルタナティブ(2軒)、百貨店(2軒)、ジュエリー(2軒)といった幅広いジャンルのギャラリーが出展する。

 例えば、ときの忘れものは今年1月末まで世田谷美術館で個展を開催したデザイナー・倉俣史朗をはじめ、佐藤研吾、葉栗剛の作品を紹介予定。TARO NASUでは、サイモン・フジワラ、ライアン・ガンダー、ローレンス・ウィナーから松谷武判、中井波花、田島美加、榎本耕一まで国内外のアーティストをラインナップ。西村画廊では、舟越桂、小林孝亘、町田久美、三沢厚彦、曽谷朝絵、東京画廊+BTAPではシャプール・プーヤン、松浦浩之、瀧本光國などの作品を展示する予定となっている。

 同フェアのマネージングディレクターである北島輝一は2月27日に行われた記者会見で、今年の施策は「出展ギャラリー数を増やすこと」だとし、今回の新しい傾向について次のようなことを挙げている。

 まず、アフターコロナで海外ギャラリーの出展が微増。また、昨年渡航制限の解除により海外のフェアを中心に出展し、アートフェア東京への出展を休止していた一部の国内ギャラリーは、今年再び参加している。さらに、世界のアートマーケットにおいて不確実性が続くなか、日本は新たな可能性の潜むマーケットとして、海外のギャラリー関係者が視察のために同フェアを訪れるという。

 また、今年はゲストキュレーターを迎え、テーマに沿った展示を行う「The Project」をロビーギャラリーにて新たに開催。初回はロンドン拠点のキュレーターおよびライターであるタラ・ロンディを招聘し、2019年のターナー賞を受賞したタイ・シャニをはじめとする8人のアーティストによるグループ展「YUGEN」を行う。

 さらに、同時期に開催されるデザインとファッションのイベント「TOKYO CREATIVE SALON」とのコラボレーション企画として「『土・メッセージMINO』IN東京 ‘24:伝承される陶芸の最先端」が東急プラザ表参道原宿で開催。キュレーター・丹原健翔の構成のもと、1986年から3年に1度行われる世界最大級の陶磁器コンペ「国際陶磁器展美濃」の歴代受賞作家22名による作品が展示される。昨年始めたトークプログラム「Dialogue」も、今年引き続き会場内での開催が予定されている。