前衛芸術家・草間彌生、97歳で死去

前衛芸術家・草間彌生が8月14日に都内病院にて多臓器不全のため永眠した。

草間彌生 Photo by Yusuke Miyazaki ©YAYOI KUSAMA

 前衛芸術家・草間彌生が8月14日に都内病院にて多臓器不全のため永眠した。97歳だった。

 草間は1929年長野県松本市生まれ。幼少期に幻視・幻聴を体験し、水玉や網目をモチーフとする絵を描き始める。57年に渡米。細かい網目模様を巨大な画面に描くネット・ペインティングや、男性器をモチーフにしたソフト・スカルプチャー、鏡や電飾を使ったインスタレーションやハプニング、ボディ・ペインティングなど様々な作品を発表し、前衛芸術家としての地位を確立した。66年には第33回ヴェネチア・ビエンナーレに参加するいっぽうで、映画制作や新聞の発行などメディアを使った表現も行った。

 73年に帰国。執筆にも取り組み、83年に野性時代新人賞を受賞。自然、愛、生と死を超えた無限をテーマに、野外彫刻、インスタレーション、連作絵画など世界各地で発表してきた。

草間彌生10歳頃  ©YAYOI KUSAMA
第33回ヴェネチア・ビエンナーレ会場にて《ナルシスの庭》に立つ草間 ©YAYOI KUSAMA
東京のスタジオで「わが永遠の魂」シリーズ作品を制作中の草間 ©YAYOI KUSAMA

 2016年には文化勲章を受章。翌17年には、都内に草間彌生美術館を開館させており、多くの人々が訪れている。

 一般財団法人草間彌生記念芸術財団によると、葬儀は身内のみで済ませており、後日、お別れの会が開催される予定だという。

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