ルノー工場跡地に新たな文化拠点。パリ近郊に新アートセンター「Large」が誕生【2/2ページ】

人間と機械の関係を考察する開館記念展

 建築設計は2017年のプリツカー賞受賞建築家ユニット「RCRアルキテクタス」がCALQと共同で担当。総面積約5000平米のうち約半分が展示空間となり、1000平米に及ぶメインギャラリーや、アルミニウム製のムシャラビエ(細かい透かし彫りの窓)を通して自然光を取り込む空間構成など、作品との身体的・感覚的な出会いを重視した設計が特徴となる。

 開館記念展「Imaginary Engine」では、セガン島がルノー工場の所在地だった歴史を出発点に、人間と機械、とりわけ自動車をめぐる関係を考察する。ルノー・アート&カルチャー基金(Fonds Renault pour l'Art et la Culture)との協働で開催される本展では、ヴィクトル・ヴァザルリ、ジャン・デュビュッフェ、ジャン・ティンゲリー、ロベール・ドアノーらによるルノー・コレクションの収蔵品と、現代作家による作品を組み合わせて紹介する。

ジャン・デュビュッフェ《Le Mur bleu》(1966–69) Photo by Georges Poncet © Renault Fund for Art and Culture © Dubuffet Foundation, Paris © ADAGP 2026
ニキ・ド・サン・ファル《The White Goddess / La femme brune》(1963-64) Photo by Margot Montigny © Galerie Georges-Philippe et Nathalie Vallois © ADAGP 2026

 あわせて、同館は本展のために17点の新作をコミッション。テオ・メルシエ、サラ・サディック、ビアンカ・ボンディ、クレマン・コジトール、ベルトラン・ラヴィエ、モハメド・エル・カティブ、オリヴァー・ビア、ベルティーユ・バック、トゥー・ヴァン・チャン、ジュリア・アンドレアーニらが名を連ねる。

モハメド・エル・ハティーブ《R12 cathédrale》(2026) Photo by Mohamed El Khatib and Yohanne Lamoulère / Tendance Floue © Mohamed El Khatib