神奈川県の横須賀美術館が、2025年11月から実施していた約10ヶ月の改修工事を終え、9月5日に再オープンする。
今回の改修では、設備・外観のメンテナンスを実施したほか、より深く作品に触れられるよう、作品データベースの公開や、音声ガイド、手話動画の拡充といった作品解説の充実を図る。
再オープンを記念し、6000点を超える同館のコレクション(収蔵品)に加え、新収蔵品を交えたコレクション展を開催する。
企画展では、油彩、版画、水彩に新収蔵品を加えた約130点を展示する「島田章三展」(9月5日~11月3日)を開催。島田章三は1933年横須賀市生まれ。日本芸術院会員、文化功労者、そして横須賀美術館の初代館長(をつとめた地域ゆかりの洋画家だ。本展では、没後10年を機に、同館所蔵の島田作品全点を初めて一堂に紹介。横須賀を描いた油彩やパリで描いた素描、版画作品に加え、愛用のイーゼルやパレットなども展示される。
地階の吹き抜け空間では、特集展示として横須賀ゆかりの作家、丸山純子による近作と新作のインスタレーションが紹介される。丸山は1976年山梨県生まれ。現在は横須賀に在住しており、身の回りの素材を用いながら人々の生活の痕跡や記憶をテーマに制作を続けている。本展においては、スーパーのビニール袋やレジ袋を素材に、新たな試みを交え、ワークショップ参加者とともに制作した花畑を展示する。
本館に隣接する別館「谷内六郎館」では、同館が誇る約1300点の所蔵品から選りすぐりの作品を展示する「谷内六郎展」を開催。谷内六郎(1921〜1981)は、1975年に横須賀市鴨居にアトリエを構え、晩年までこの地で制作を続けた。再オープン後最初の会期となる本展のテーマは「月のひかり、星のきらめき」。代表作である『週刊新潮』の表紙絵から夜空を描いた作品を取り上げるほか、近年遺族から寄贈された新収蔵作品からは、谷内が文と絵を手がけた絵本『びんのそら』の原画を紹介する。
再オープン初日の9月5日には、館内を巡るミュージアムトークを企画。また、これに先駆け8月には、野外シネマパーティーなどのプレイベントも予定されている。各種イベントの詳細については、同館ウェブサイトを確認してほしい。





















