東急百貨店本店跡地で進む再開発「Shibuya Upper West Project」の工事現場において、仮囲いを展示空間として活用するアートプロジェクト「渋谷松濤ウォールギャラリー」がスタートした。

同プロジェクトは、東急、L Catterton Real Estate、東急百貨店が推進する再開発事業の一環として実施されるもの。渋谷区と連携し、Bunkamuraおよび渋谷区立松濤美術館の協力を得ながら、松濤から富ヶ谷、上原、駒場へと広がる「Shibuya Upper Westエリア」の文化的な魅力を発信していく。
渋谷駅前の大規模再開発が注目を集めるいっぽう、松濤エリアは、旧佐賀藩主・鍋島家の茶園「松濤園」に由来する歴史を持ち、Bunkamura(休館中)や渋谷区立松濤美術館、戸栗美術館などが集積する文化拠点として知られる。本プロジェクトは、そうした街の歴史や文化を未来へ継承することを目的としている。
テーマに掲げるのは、「時間の流れ、積み重ね」。かつてこの地にあった東急百貨店本店の記憶と、再開発によって更新されていく都市の時間を重ね合わせ、街を行き交う人々が渋谷の新たな一面に触れられる場を目指す。工事期間中という一時的な状況を逆手に取り、仮囲いを文化発信のメディアへと転換する試みだ。
第1弾アーティストには写真家・川内倫子を起用。本プロジェクトのために周辺地域を新たに撮影し、夕暮れ時の淡い光のなかに浮かび上がる街並みや人々の営みを捉えた作品を展示する。

また、本企画は、7月4日からヒカリエホールで開催されているBunkamuraザ・ミュージアムの展覧会「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」とも連動。美術館の展示空間と街路という異なる場を横断しながら、「写真」というメディアを都市のなかで体験する機会を創出する。























