東京湾岸エリアを舞台に開催される国際美術展「TOKYO ATLAS」(10月10日~12月20日)。その全体像が、開催を約3ヶ月後に控えたタイミングで発表された。アーティスティック・ディレクターを担当するのは、建畠晢(草間彌生美術館館長)と三木あき子(直島新美術館館長)。
本展のタイトル「ATLAS」は、世界を支える神話上の巨人アトラスと「地図帳」を意味する言葉に由来する。街なかに点在する作品を巡る行為そのものを、新たな地図を描く体験へと転換させる構想だ。アートを都市の日常に挿入することで、既存の風景やインフラ、歴史の記憶に新たな視座を与えることを試みる。
ここでは、主な会場となる台場、天王洲、青海の3エリアの特色と、参加アーティストのラインナップを紹介したい。
都市空間というインフラに現代美術を差し込む
台場エリア(台場公園・お台場海浜公園)
台場エリアの会場となるのは、幕末に砲台として築かれた人工島であり、歴史の記憶を内包しながら現在は都立公園として開かれている台場公園、そして人工の砂浜を擁し、海へと広がるダイナミックな景観が特徴のお台場海浜公園だ。


このエリアで展示を行うのは、草間彌生(1929〜)、イケムラレイコ(1951〜)、石毛健太(1994〜)、水木塁(1983〜)、趙要(ジャオ・ヤオ、1981〜)の5名。草間による《ナルシスの庭》(1966 / 2026)や、趙の《Something un the Air》(2019)、石毛による音響インスタレーションなどが配置される。さらに、イケムラによる高さ6メートルにおよぶ巨大なウサギの彫刻作品がお台場海浜公園の水上に設置されるほか、水木による雑草をモチーフにした3Dプリンター作品なども展示。鑑賞者は散策をしながら、作品を通じて自然・歴史・都市景観が交錯する場を体験できる。































