国際美術展「TOKYO ATLAS」の全体像が発表。都市の歴史と景観に新たな視座を与える【3/3ページ】

土地と人の営みの変遷を示したビジュアル・アイデンティティ

 本展のビジュアル・アイデンティティ(VI)を手がけるのは、アーティストデュオ・Nerholとしても活動するデザイナーの田中義久(1980〜)だ。時代ごとに異なる役割を担い、独自の発展を遂げてきた東京湾岸エリアの土地利用データを年代別にリサーチ。土地と人の営みの変遷をグラフとしてビジュアル化した。

 このVIは会場のサインとして展開され、設置されるエリアごとに面積を再計算して制作されるという。場所性や文脈に応じてイメージが立ち上がる視覚的な装置として、展覧会全体のコンセプトを支えるものとなる。

記者発表会の資料より、田中義久による本展のビジュアル・アイデンティティ 撮影:編集部

 開催までおよそ3ヶ月に迫ったこの国際美術展。本展実行委員長の青柳正規によるコメントは次のとおり。「東京湾岸エリアは再開発都市であると同時に、歴史的な場所でもある。(中略)今回の試みが、若い世代の未来を切り開く地図にもなることを願う。ぜひ、ATLAS(地図帳)の上に自身の点を書き込み、自分の居場所を改めて確認する機会としてほしい」。

編集部