台北ビエンナーレ2027、セシリア・アレマーニを起用。アレマーニによるアジア初の大型国際展

2027年に開催される第15回台北ビエンナーレのキュレーターに、2022年の第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展を手がけたセシリア・アレマーニが就任することが決定した。アレマーニにとってアジア初の大型国際展プロジェクトとなる。

第15回台北ビエンナーレのキュレーターに任命されたセシリア・アレマーニ Courtesy of The High Line and Taipei Fine Arts Museum, Photo by Liz Ligon

 2027年に開催される第15回台北ビエンナーレのキュレーターに、セシリア・アレマーニが任命された。

 アレマーニは2022年の第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の芸術監督を務めたことで広く知られている。2027年の台北ビエンナーレは、彼女にとってアジアにおける初めての本格的なキュラトリアルプロジェクトとなる。

 1998年より開催されている台北ビエンナーレは、台湾と国際的なアートコミュニティを結ぶ重要なプラットフォームとして発展してきた。社会、政治、環境、テクノロジーなど現代社会が直面する課題をテーマに掲げながら、実験的な展示と知的対話を通じてアジアを代表する国際展のひとつとして評価されている。

台北市立美術館の外観 撮影:編集部

 同ビエンナーレの主催となる台北市立美術館(TFAM)は今回の起用について、「アレマーニは現代を代表するもっとも魅力的なキュレーターのひとりであり、歴史的な探究と今日的な課題を結びつけながら、アーティストと観客の双方に深く向き合う展覧会を実現してきた」とコメント。そのキュレーションは、従来の展覧会形式に挑戦しながら、新たな国際的対話の可能性を切り開くものだと評価している。

 イタリア出身でニューヨークを拠点とするアレマーニは、2011年からニューヨークの高架公園ハイラインのパブリック・アートプログラム「High Line Art」のディレクター兼チーフキュレーターを務める。これまでにエル・アナツイ、バーバラ・クルーガー、シモーヌ・リー、ラシード・ジョンソン、エド・ルシェ、ナリ・ワードらによる大規模なコミッションワークを手がけ、公共空間におけるアートの新たな可能性を提示してきた。

「High Line Art」が手がけたパブリック・アートの展示。パメラ・ローゼンクランツ《Old Tree》(2023) 撮影:編集部