7月11日にスタートするTBSの火曜ドラマ『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜 』(出演)。18歳の仲川有栖(福原遥)と40歳の成瀬瞳子(深田恭子)のシスターフッドを描く本作は、登場人物たちの職業も含め、アートの描かれ方にも注目したい。
高校3年生の有栖の将来の夢は、海外で活躍できるキュレーター。そして独身のまま40歳を迎えようとする瞳子は現代美術を扱う会社でアートとビジネスをつなぐ仕事をするアートスペシャリストだ。有栖の予期せぬ妊娠とふたりの出会いから、それぞれの恋愛模様や人生の悩みを年の差を超えて共有しつつ、ともに前に進んでいく姿が描かれる。
主人公たちの夢や職業が美術関係とあって、本作はいたるところにアート描写がある。アート監修は「ArtSticker」を手がける株式会社The Chain Museumが務め、瞳子役の深田のアドバイザーも同社が行った。
作中の美術館シーンでは、有栖が思い入れのあるという設定のパウル・クレーの《セネシオ》(1922)や《ハマメットのモチーフ》(1914)の複製画を展示。撮影にあたり、福原はクレーの作品を実際に美術館に見にいき、その生い立ちなどを学んだという。
実作品も登場する。小野海の毛糸を使用した立体作品や新井碧のキャンバス作品が美術館に、また山田康平の作品2点が瞳子の自宅に飾られている。
加えて、本作のために企業ロゴなどをモチーフとした絵画を描く、仲衿香がドラマのロゴをモチーフに作品を制作したことも記者発表会で発表された。話の展開とともに今後も作中でどのような作品が登場するのか、アートファンからの注目が集まりそうだ。