ラグジュアリーブランド「サンローラン」が、子会社であるサンローラン プロダクションの設立により、ラグジュアリーブランドとして初めて本格的な映画制作に参入することを発表した。
サンローランは、1958年にクリスチャン・ディオールの急死を受けて「クリスチャン・ディオール」のデザイナーとして鮮烈なデビューを飾ったイヴ・サンローランが1962年に設立したブランド(2012年にブランド名を「イヴ・サンローラン」からサンローランに変更)。今年9月20日〜12月11日にかけてはイヴ・サンローランの日本初の大回顧展が国立新美術館で開催予定だ。
今回設立された部門は、現在のクリエイティブ・ディレクターであるアンソニー・ヴァカレロがサンローランのために構想したもの。アンソニー・ヴァカレロは、「長年にわたり私にインスピレーションを与えてくれた偉大な映画界の才能のある方々と共に働き、そのためのスペースを提供したい」とコメントを寄せており、今後はヴァカレロのコレクションが持つシネマティックな世界感とニュアンスを反映させながら、メゾンの未来を共に歩んでいくという。
サンローラン プロダクションは、今年の第76回カンヌ国際映画祭(5月16日~27日)に参加し、オフィシャルセレクションのひとつとしてペドロ・アルモドバル監督の『Strange Way of Life』(イーサン・ホーク、ペドロ・パスカル出演)をプレミア上映する。