「三愛ドリームセンター」建て替えへ。銀座のランドマークとして60年

株式会社リコーは、東京・銀座4丁目交差点にある三愛ドリームセンターの建て替えを発表した。新たなビルは2027年の竣工を予定している。

三愛ドリームセンター

 銀座に行けば必ず目に入るランドマーク、銀座4丁目交差点にある三愛ドリームセンター。このビルが建て替えられることとなった。

 同ビルは株式会社リコーが所有するもので、リコー創業者・市村清が、婦人服の三愛などを含めた「リコー三愛グループ」のシンボルとして、1963年に開館させたもの。独特の円柱形の建築デザインから銀座のランドマークとして認知されてきた。

 三愛ドリームセンターはアートにもゆかりのあるビルだ。2008年にはフォトギャラリー「RING CUBE(リング キューブ)」を、21年にはリコー発のアートプロジェクト「StareReap(ステアリープ)」とアーティストとの共創作品を紹介・販売する「RICOH ART GALLERY(リコーアートギャラリー)」をオープン。様々な展覧会が行われてきた。

 今回の建て替えは、三愛ドリームセンターの老朽化が原因であり、今年3月から約2年間をかけて解体されるという。

 リコーは今後について、「“はたらく”が時代と共に変化し続けるなか、この変化に向き合い、共創を生む場所として、創業者・市村清の想いを宿すこの場所からさまざまなメッセージを発信することで、銀座の街にふさわしい新たなランドマークを構築」すると発表。「『“はたらく”に歓びを』」というリコーの2036年ビジョンの実現に向け、その象徴となるような建物にしたい」としており、新ビルは2027年に竣工する。

 新ビルは「ROKI Global Innovation Center –ROGIC–」「NICCA INNOVATION CENTER」「光風湯圃べにや」などを手がけてきた小堀哲夫(小堀哲夫建築設計事務所)が設計する予定で、「CIRCULAR(サーキュラー)-めぐり めぐる よろこび-」をコンセプトに現在のビルのレガシーを継承するという。

 銀座の一等地で文化も育んできた三愛ドリームセンターの後継には、文化的要素も取り入れたものが望まれる。

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