MoMAが「Scholars in Residence」プログラムを設立。研究者3名を1年間招聘し、約2100万円の助成金を支給

ニューヨーク近代美術館(MoMA)が「Scholars in Residence」プログラムを設立した。フォード財団の助成を受けたこのプログラムでは、実績のある中堅・ベテランの研究者3名を1年の任期で招聘し、歴史的にあまり知られていないアーティストなどに焦点を当てた研究を行うことを目指している。

ニューヨーク近代美術館(MoMA)の外観 Photography by Iwan Baan, Courtesy of MoMA

 ニューヨーク近代美術館(MoMA)が、フォード財団の助成を受けて「Scholars in Residence」プログラムの設立を発表した。

 このプログラムは、近代・現代美術の新たな理解にもたらす独自の研究を行うために、実績のある中堅・ベテランの研究者3名を1年の任期で招聘するもの。各研究者には18万5000ドル(約2100万円)の助成金が支給され、歴史的にあまり知られていないアーティスト、時代、運動、地域に焦点を当てた研究が義務付けられる。

 MoMAは現在、第1期生の候補者を募集中。学者や研究者のほか、アーティスト、作家、振付家などの「創造的実践者」を含む幅広い分野の人が対象となっている。

 第1期の研究期間は2022年9月から23年8月までの1年間で、そのうち9ヶ月間は美術館での滞在研究が必要となる。独自の研究を行うだけでなく、美術館のスタッフとともにコレクションの展示や収蔵、プログラムの方向性の決定などに参加することもできる。

 同館館長のグレン・ラウリーは、「フォード財団の寛大な支援と、MoMAがこの試験的な『Scholars in Residence』プログラムを立ち上げることへの信頼が、私たちを活気づける」とし、「美術館のコレクションに新たな意味と理解を加えることができると期待している」とコメント。

 フォード財団の理事長ダレン・ウォーカーは、「美術館や文化研究者は、私たちが芸術を理解し、ひいては私たちを取り巻く世界を見渡すために不可欠な存在だ。私たちは、MoMAの『Scholars in Residence』プログラムを支援し、現代・近代美術が今日の社会で果たす役割について、創造的で、多様で、革新的な考えを促進できることを光栄に思う」との言葉を寄せている。

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