90年という人生のなかで、3万点以上の作品を描き残したと言われる葛飾北斎。その人生を描いた映画『HOKUSAI』が5月28日より全国ロードショーされる。
本作は、当初昨年5月に公開予定だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大によって公開が延期となっていた。じつに1年越しのロードショーだ。
北斎を演じるのは柳楽優弥と田中泯。青年時代の北斎を柳楽が、晩年の北斎を田中が演じており、それぞれが見せる北斎像に注目してほしい。また数々の人気浮世絵師を世に送り出した版元・蔦屋重三郎を阿部寛、晩年北斎のパートナーとなった劇作家・柳亭種彦を永山瑛太、美人画で人気を博した浮世絵師・喜多川歌麿を玉木宏が演じるなど、日本映画界で活躍する俳優陣が名を連ねる。
北斎はその生涯について記された資料が少なく、これまで詳しく描かれることはなかった。本作では、数少ない史実に独自の視点と解釈を加え、北斎の知られざる人生の物語を描く。