北斎・浮世絵のポータルサイト「北斎今昔」が開設。アダチ版画研究所が運営

江⼾時代の浮世絵版画の制作技術をいまに伝える株式会社アダチ版画研究所は、7月3日に北斎と浮世絵に関するポータルサイト「北斎今昔」を開設した。

「北斎今昔」より

 江⼾時代の浮世絵版画の制作技術を継承する職⼈を擁し、復刻事業を中⼼に⽊版画制作の企画・販売を⾏っている株式会社アダチ版画研究所。同研究所が7月3日、浮世絵に関するポータルサイト「北斎今昔」をローンチした。

 今年2020年は、江⼾時代の浮世絵師・葛飾北斎の⽣誕260周年の年であり、北斎の代表作である「冨嶽三⼗六景 神奈川沖浪裏」にちなみ、サイトの開設⽇は7⽉3⽇(波の⽇)となったという。

 同サイトは「知る」「楽しむ」「買う」の3つのカテゴリで構成。「知る」カテゴリでは北斎の人となりなどを紹介する。「楽しむ」カテゴリでは、現代の彫師・摺師とともに、⽇本の職⼈技について考察するとともに、浮世絵の展⽰を⾏っている全国の美術館・博物館の情報を掲載。また「買う」カテゴリでは、ボストン美術館所蔵の浮世絵をデザインに使⽤したユニクロのTシャツや、⾼級筆記具ブランド「TACCIA」が昨年発売した浮世絵インクなど、浮世絵にまつわる商品を紹介していく。

 サイト開設の背景について、アダチ版画研究所は「いまなおグローバルな⽂化交流の促進剤であり続ける浮世絵を、より多くの⼈々が多⾓的に楽しめるものとして紹介すること」を目指したとしている。

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