東京都のアーティスト支援策「アートにエールを!東京プロジェクト」の再募集が決定。新たにステージ型企画の支援も

動画コンテンツの制作・発表でひとり当たり10万円を支払う東京都独自のアーティスト支援策「アートにエールを!東京プロジェクト」。5月15日に一度応募を締め切っていたが、6月23日から再募集を行うことが決まった。また、新たにステージ型の企画も募集を行う。

「アートにエールを!東京プロジェクト」のロゴ

 新型コロナウイルスの拡大防止のため、活動を自粛せざるを得ないプロのアーティスト、クリエイター、スタッフ等を対象とした、東京都独自の芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」。5月15日の個人登録が開始時に予定人数の4000人を大幅に超える1万6000人以上から申し込みがあり、一度申し込みを停止していた同プロジェクトが、6月23日から再募集を実施する。

 同プロジェクトは、プロとして芸術文化活動に携わるアーティストから動画作品を募集し、専用サイトで配信するというもの。「出演料相当」として、制作に関わった個人またはグループ構成員に対し、ひとり当たり10万円が支払われる。募集するのは、5~10分程度を目安とする動画作品で、今回の再募集に際しての募集人数は4000人程度としている。

 対象者は、過去1年以上継続して芸術文化活動の収入により生計を維持し、不特定多数の観客に対し対価を得て公演・展示等を行ったり、その制作に携わっている者。都内居住者、または自身が関わる公演・展示等の活動の過半が都内で行なわれていることが条件。

 再募集にあたっての個人登録受付期間は6月23日10時~6月24日18時。今回は、一定の人数に達した段階で受付を中止することはなく、申込人数が募集人数を上回った場合は、抽選を実施。この個人登録を経て、動画の企画を7月8日〜7月22日に受け付ける。なお、前回の募集で個人登録を行っている場合は申し込みができない。

 今回の再募集に際しては、新たにステージ型の企画も募集する。これは、都内の劇場・ホール等で予定していた公演が中止・延期となった団体が、無観客や入場を制限して開催し、その動画を「アートにエールを!東京プロジェクト」の専用サイトで一定期間無料配信することを支援するもの。

 対象となるのは、新型コロナウイルス感染症の影響で、今年2月以降に都内の劇場・ホール等で予定していた公演が中止・延期となった、東京を本拠地とする団体。対象となる芸術分野は演劇、舞踊・舞踏、音楽、伝統芸能などで、募集件数は300件。1件につき200万円が支援される。

 詳しい応募要項や条件などは、東京都生活文化局ウェブサイトの「アートにエールを!東京プロジェクト」より確認してほしい。

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