《曜変天目》など出品の「三菱の至宝展」、2021年に開催延期

三菱一号館美術館は、今年7月から開催予定だった「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」の会期を延期。新たな会期を2021年6月30日~9月12日と発表した。

国宝 曜変天目(「稲葉天目」) 建窯 南宋時代(12〜13世紀) (公財)静嘉堂蔵

 東京・丸の内の三菱一号館美術館は、今年7月8日から9月22日までの会期を予定していた「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」を延期すると発表した。

 同展は、初代・岩崎彌太郎が三菱の前身である「九十九商会」を1870年に設立してから150年を記念するもの。三菱一号館を構想した岩崎彌之助が創設し、嗣子・小彌太が拡充した静嘉堂と、岩崎久彌によるアジア最大の東洋学研究図書館である東洋文庫の所蔵品から国宝12点、重要文化財31点が集結。三菱経済研究所の所蔵作品とあわせ、名品約100点を紹介する展覧会。

 同館によると、今回の延期は「新型コロナウイルス感染拡大に伴う様々な影響等を総合的に勘案」したもので、新たな会期は2021年6月30日~9月12日となる。

 なお新型コロナに伴う開催延期は各所で見られており、東京国立博物館で7月14日の開幕を予定していた特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」が2021年春に、京都市京セラ美術館で9月に開幕が予定されていた「アンディ・ウォーホル・キョウト」が、来年度以降にそれぞれ延期となっている。

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